流産について

流産とは

せっかく子宝を授かったご夫婦にとって、流産はつらい経験であり、また女性にとっては最も心を打ちのめされることの一つかもしれません。


いったい流産はどれくらいの頻度で起こっているのでしょうか。
意外に知られていないのですが、流産の確率は15%程度と比較的高い頻度で起こっています。
そしてそのほとんどが初期流産です。
妊娠12週未満までの早期流産が約13%、妊娠12週以降の中後期流産が約2%と、ほとんどの流産が妊娠初期に起こっています。

また流産は女性の年齢と強く関連しています。
34才未満では15%であった確率が、35~39才になると17~18%になります。
さらに40才以上になると25~30%と高くなります。
つまり5~8人に一人の割合という事になります。



流産の原因について

なぜ流産が起こるのでしょうか。

■何の異常もないご夫婦の間でも、卵子や精子・受精卵にある一定の割合で染色体異 常が発生します。全流産の約70%がこの染色体異常による「胎児」「胎芽」の自 然淘汰によって起こる流産です。
 良いものは生き残り、悪いものは消えるという自然界の流れ=自然淘汰なのです。
 やっと授かった赤ちゃんが流産にいたり、そこで自然淘汰と言われても、何の慰め にもならない
 かもしれませんが、あの時もっと安静にしてたら・・・などと自分を責める必要は ないのです。
 また、女性の年齢と共に流産率が高くなるのは、この受精卵の染色体異常の割合が 高くなるからです。

■初期流産の原因のほとんどが胎児側であるといわれていますが、流産が繰り返し起 こるとなると様子は変わってきます。
 ただの偶然が重なっただけなのか、それとも母体側に何らかの妊娠を妨げる要因が あるのか。
 一度、不育症(本来生まれてくる命が繰り返し途中で失われてしまうもの)の検査 を受けてみることが大切です。


 

流産の漢方医学的解釈

胎児側の問題としては「自然淘汰」つまり染色体異常がほとんどです。
考え方によります。
生まれてこない方が幸せだったという考えもあります。
もう一つは母体側の問題です。
種が芽を出しても枯れてしまうには、色々原因があるのです。

①子宮である畑が冷えている(冬の状態)では大きくなれない。
②畑に栄養がないと芽は枯れてします。
③畑が水浸しでは根腐れを起こしてしまう。
④畑が砂漠状態ではやっぱり枯れてしまう。
⑤畑に石がごろごろしていてもダメ。

などいろいろ重なって原因となって流れてしまうのです。
繰り返し流産してしまう方(不育症、習慣性流産)すべて漢方薬で良い結果が出ています。
ぜひうちの症例を見てください。

漢方は上のような問題に対してちゃんと体質を改善して育つベストな状態へ持っていきます。
体外受精をして何回も流産してた方が、漢方薬を3か月飲んだ後、ちゃんと一回で育った例もあります。
逆を言えば、2回以上流産してしまった方は漢方薬を3か月以上飲んで体質を良くしてからチャレンジしましょう。
畑を良い状態にして、耕して、肥料をやって、それから種を植えるのです。
漢方の得意分野です。